「廃村千選」 〜 福岡県

「廃村千選」 〜 福岡県

福岡県添田町の高度過疎集落 大藪(おおやぶ)の分校跡です(平成21年11月)。
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・編者が確認した福岡県の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」(学校の所在は昭和34年以降)は6か所です(廃村4か所,高度過疎集落2か所)。
・福岡県の人口は513万人(R.2)。「廃校廃村」の地域別の数は,豊前1か所,筑前3か所,筑後2か所です。
・若宮町犬鳴と那珂川町五ヶ山はダム関係の廃村です。
・大牟田市四山は,三井三池炭鉱(四山坑)に関係する廃村(炭鉱住宅跡)で,九州本土部唯一の海のすぐそばです。
・福岡県内 筑豊には,宮田町の大之浦炭鉱,田川市の三井田川炭鉱など,多くの炭鉱がありました。
・福岡県内には離島のへき地5級校が1つあります(福岡市西区小呂島)。小呂島は,九州本土から舟で1時間5分,小呂小中学校は存続しています。
・福岡県の本土部の最高のへき地等級は3級で,4か所ありました(福岡市早良区板屋,甘木市田代,夜須町三ヶ山,星野村古塚)。現在,それぞれの学校・分校は閉校となっていますが,すべて過疎集落として存続しています。
・福岡県内最大のダムは那珂川町の五ケ山ダムです(未竣工)。
・福岡県で最も歴史が古い廃村の学校は,甘木市江川小学校で,明治10年開校,昭和45年閉校,開校期間は93年です。
※ 「廃村千選」 〜 福岡県 = 6か所('06年1月8日作成,'23年7月9日更新)
※ へき地学校の数 = 90校
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集落名 |
学校名 |
自治体名 |
へき地 等級 |
児童数 |
閉校年 |
(特記) 産業・離村時期 |
◎ *1 |
(Ooyabu) 大藪 |
中元寺小学校大藪分校 |
田川郡添田町 |
2級 |
26名 |
昭和44年 |
農山村・− |
◎ 2 |
(Inunaki) 犬鳴 |
吉川小学校犬鳴分校 |
(宮若市) 鞍手郡若宮町 |
1級 |
17名 |
昭和41年 |
(犬鳴ダム) 農山村・S.60年 |
◎ *3 |
(Kurino) 栗野 |
泉河内小学校栗野分校 |
(嘉麻市) 嘉穂郡嘉穂町 |
1級 |
16名 |
(H. 8) 平成 3年 |
農山村・− |
◎ 4 |
(Yotsuyama) 四山 |
三里小学校四山分校 |
大牟田市 |
無級 |
283名 |
昭和48年 |
(三井三池炭鉱) 炭鉱・H.2年頃 |
◎ ◆5 |
(Gokayama) 五ケ山 |
五ケ山小学校 |
(那珂川市) 筑紫郡那珂川町 |
2級 |
65名 |
昭和41年 |
(五ケ山ダム) 農山村・H.17年 |
◎ ◆6 |
(Egawa-babano) 江川馬場野 |
江川小学校 |
(朝倉市) 甘木市 |
1級 |
82名 |
昭和45年 |
(江川ダム) 農山村・S.45年 |
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(注1) 「廃村千選」とは,編者が確認した全国の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」約1100か所のことをいいます。また,「廃校廃村」とは,「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」を略した呼称です。
(注2) 「廃村千選」における廃村(集落跡)は住民がいない集落(1戸程度が残るもの,冬季無人集落を含む),高度過疎集落は5戸以下程度(冬季分校所在地は3戸以下程度)の集落(番号欄*印付き)です。
(注3) 「廃村千選」における学校は,昭和34年4月以降の小学校とその分校,冬季分校,夏季分校です(昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。
(注4) ◎は編者が訪ねたことがある廃校廃村,◆は冊子「廃村千選II」作成後(平成23年5月以降)にリストに追加した廃校廃村です。
(注5) ☆は中学校が集落内にあった廃校廃村です(併設校,分校を含む。昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。
(注6) 学校名,へき地等級,児童数のデータは,昭和34年4月現在のものです。( )書きは閉校当時の名称です。
(注7) 閉校年は,原則「全国学校総覧」により1年ごとの所在を比較して調べたものです。再開されなかった休校は閉校と同一に扱っています。
(注8) 離村時期欄,xx年は,文献等に記された閉村年です。xx年頃は,小学校閉校年,住宅地図等により推定した閉村年です。
(注9) 市町村名は,説明文が平成13年4月現在(平成の大合併直前),リストが昭和34年4月現在,リスト内( )書きが平成31年4月現在です。
(注10) 集落名(読み)へのリンクは「村影弥太郎の集落紀行」Web(管理者村影弥太郎さん)の力添えをいただいています。
(注11) 令和元年以降に生じた廃村は,原則追求していません。
(注12) お気付きの点があればお知らせいだけると幸いです。
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