「廃村 千選」 〜 熊本県

「廃村 千選」 〜 熊本県



熊本県矢部町の廃村 内大臣(ないだいじん)の分校跡です(平成21年11月)。




・編者が確認した熊本県の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」(学校の所在は昭和34年以降)は13か所です(廃村11か所,高度過疎集落2か所)。

・熊本県(旧国名は肥後)は,本土部と天草諸島に大別されますが,「廃校廃村」は本土部11か所,本土部の離島1か所,天草1か所です。
・鉱山関係の廃校廃村として,かつて石灰鉱山があった八代市大築島があります(1集落)。
・戦後開拓集落の廃校廃村として,五木村端海野,球磨村譲葉があります(2集落)。また,営林事業関係の「廃校廃村」として,矢部町内大臣,人吉市段塔,上村八ヶ峰,湯前町湾洞があります(4集落)。

・熊本県の最高のへき地等級は5級(1か所)で,泉村樅木(泉第八小学校)です。泉第八小学校は現在,へき地4級校として今も開校しています(H.21)。
・ダム関係の廃校廃村として,相良村野原=川辺川ダムがあります(1集落,1ダム)。水上村江代=市房ダムもダム関係の廃村ですが,閉校が昭和33年のため,リストには含まれていません。
・熊本県で最も歴史が古い廃村の学校は,相良村相良北小学校野原分校で,明治29年開校,平成6年閉校,開校期間は98年です。野原は川辺川ダムの建設により廃村となり,国は移転用の代替地(野原代替地)を造成しましたが,移転された方はいませんでした。

  集落名 学校名 自治体名 へき地
等級
児童数 閉校年 (特記)
産業・離村時期
1 (Ootsuru)
大鶴
尾ヶ石東部小学校大鶴分校 (阿蘇市)
阿蘇郡阿蘇町
4級 14名 昭和44年* 農山村・S.47年頃+

2
(Otao)
小田尾
砥用小学校小田尾分校 (美里町)
下益城郡砥用町
2級 13名 昭和42年 農山村・S.45年頃+

3
(Naidaijin)
内大臣
(白糸第三小学校内大臣分校)
白糸第二小学校内大臣分校
(山都町)
上益城郡矢部町
3級 59名 (S.55)
昭和54年
(矢部営林署)
営林・S.55年
4 (Ootsukushima)☆
大築島
八代小学校大築島分校 八代市 2級 25名 昭和36年 (大築島鉱山・石灰)
(大築島)
鉱山・S.36年
*5 (Nishinoiwa)
西の岩
泉第六小学校西の岩分校 (八代市)
八代郡泉村
4級 36名 (H. 5)
昭和53年
農山村・−
6 (Yuzuriha)
譲葉
一勝地第一小学校譲葉分校
球磨郡球磨村
3級 36名 昭和43年 開拓・S.46年頃+

7
(Nohara)
野原
(野原小学校)
相良北小学校野原分校
球磨郡相良村 無級 133名 平成 6年 (川辺川ダム)
農山村・H. 6年
8 (Nakamichi)☆
中道
五木北小学校中道分校 球磨郡五木村 2級 15名 昭和50年 農山村・S.50年
*9 (Tankaino)☆
端海野
五木西小学校端海野分校 球磨郡五木村 3級 22名 (H.19)
平成12年
開拓・−
10 (Dantou)
段塔
大畑小学校段塔分校 人吉市 2級 42名 (S.55)
昭和51年
(人吉営林署)
営林・S.51年
11 (Hachigamine)
八ヶ峰
上村小学校八ヶ峰分校 (あさぎり町)
球磨郡上村
3級 32名 昭和44年 営林・S.44年
12 (Wandou)
湾洞
湯前小学校仁原分校 球磨郡湯前町 2級 52名 昭和42年* (多良木営林署)
営林・S.42年
13 (Ooshima)☆
大島
(大島小学校)
牛深小学校大島分校
(天草市)
牛深市
3級 66名 昭和49年* (天草諸島)
離島・S.49年



内大臣の集落内には,プールの跡が残されていました。



(注1) 「廃村 千選」とは,編者が確認した全国の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」約1050か所のことをいいます。また,「廃校廃村」とは,「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」を略した呼称です。

(注2) 「廃村 千選」における廃村(集落跡)は住民がいない集落(1戸程度が残るもの,冬季無人集落を含む),高度過疎集落は5戸以下程度(冬季分校所在地は3戸以下程度)の集落(番号欄*印付き)です。

(注3) 「廃村 千選」における学校は,昭和34年4月以降の小学校とその分校,冬季分校,夏季分校です(昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。

(注4) ◎は編者が訪ねたことがある廃校廃村です。

(注5) ☆は中学校が集落内にあった廃校廃村です(併設校,分校を含む。昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。

(注6) 学校名,へき地等級,児童数のデータは,昭和34年4月現在のものです。( )書きは閉校当時の名称です。

(注7) 閉校年は,原則「全国学校総覧」により1年ごとの所在を比較して調べたものです。( )書きは休校を経た閉校年です。また,*印付きの閉校年は年度途中(4〜12月)の閉校です。

(注8) 離村時期欄,xx年は,文献等に記された閉村年です。xx年頃は,小学校閉校年,住宅地図等により推定した閉村年です。末尾+印は「離村年=閉校年+3年」,末尾*印は「離村年=閉校年+10年」の経験則を適用しています。

(注9) 市町村名は,説明文が平成13年4月現在(平成の大合併直前),リストが昭和34年4月現在,リスト内( )書きが平成23年10月現在です。

(注10) 集落名(読み)へのリンクは「村影弥太郎の集落紀行」Web(管理者村影弥太郎さん)の力添えをいただいています。また,自治体名へのリンクはmixi(会員制)の日記等 おきのくにさんの力添えをいただいています。

(注11) 平成23年以降に生じた廃村は,原則追求していません。

(注12) お気付きの点があればお知らせいだけると幸いです。



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