「廃村 千選」 〜 静岡県

「廃村 千選」 〜 静岡県



静岡県水窪町の廃村 有本(ありもと)の分校の門柱跡です(平成20年1月)。




・編者が確認した静岡県の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」(学校の所在は昭和34年以降)は8か所です(廃村6か所,高度過疎集落2か所)。

・静岡県は遠江(遠州),駿河,伊豆の3旧国からなりますが,「廃校廃村」はすべて遠州にあり,特に水窪町には5か所が集中しています。
・静岡県には,修善寺町大仁鉱山,龍山村峰之沢鉱山などの鉱山がありましたが,鉱山関係の廃校廃村は見当たりません。
・龍山村新開は,営林事業関係の廃校廃村です。現在,新開には一軒宿の宿泊施設があります。

・静岡県にはへき地4級地(県内最高級)が3か所ありますが,春野町小俣京丸と水窪町大嵐は廃校廃村です(あと1か所は水窪町門桁)。なお,大嵐は,JR飯田線大嵐駅とは関係のない,水窪町北部にあります。
・静岡県には,佐久間町佐久間ダム,静岡市井川ダムなどの規模の大きなダムがありますが,ダム関係の廃校廃村は見当たりません。
・静岡県で最も歴史が古い廃村の学校は,水窪小学校門谷分校で,明治12年開校,昭和44年休校(実質閉校),開校期間は90年です。
・水窪町大地分校の校区には,水窪ダムの建設に伴う廃村(両久頭・小又・瀬戸尻)があります。また,分校跡がある峠,周囲の下田・根・戸中も廃村または高度過疎集落です。

  集落名 学校名 自治体名 へき地
等級
児童数 閉校年 (特記)
産業・離村時期

1
(Omata-kyoumaru)
小俣京丸
石切小学校小俣分校 (浜松市天竜区)
周智郡春野町
4級 13名 昭和41年 農山村・高成長頃

2
(Shinkai)
新開
瀬尻小学校高誉分校 (浜松市天竜区)
磐田郡龍山村
3級 28名 昭和36年 営林・S.42年

*3
(Kouchiure)
河内浦
水窪小学校河内浦分校 (浜松市天竜区)
磐田郡水窪町
1級 26名 (S.45)
昭和44年
農山村・−

4
(Touge)☆
水窪小学校大地分校 (浜松市天竜区)
磐田郡水窪町
2級 93名 (S.53)
昭和45年
農山村・S.末頃

5
(Arimoto)☆
有本
水窪小学校有本分校 (浜松市天竜区)
磐田郡水窪町
2級 29名 (H.13)
昭和46年
農山村・S.61年

*6
(Oozore)
大嵐
水窪小学校大嵐分校 (浜松市天竜区)
磐田郡水窪町
4級 56名 (H.16)
昭和60年*
農山村・−

7
(Kadotani)
門谷
水窪小学校門谷分校 (浜松市天竜区)
磐田郡水窪町
2級 12名 (S.45)
昭和44年
農山村・高成長頃

◆8
(Nakatsuka)
中塚
(天方小学校嵯塚分校)
吉川小学校嵯塚分校
周智郡森町 2級 25名 (H.2)
昭和52年
農山村・H.中頃



静岡県水窪町の廃村 峠(Touge)の分校跡の記念碑です(平成20年 1月)。



(注1) 「廃村 千選」とは,編者が確認した全国の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」1030か所のことをいいます。また,「廃校廃村」とは,「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」を略した呼称です。

(注2) 「廃村 千選」における廃村(集落跡)は住民がいない集落(1戸程度が残るもの,冬季無人集落を含む),高度過疎集落は5戸以下程度(冬季分校所在地は3戸以下程度)の集落(番号欄*印付き)です。

(注3) 「廃村 千選」における学校は,昭和34年4月以降の小学校とその分校,冬季分校,夏季分校です(昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。

(注4) ◎は編者が訪ねたことがある廃校廃村,◆は冊子「廃村千選I」作成後(平成22年5月以降)にリストに追加した廃校廃村です。

(注5) ☆は中学校が集落内にあった廃校廃村です(併設校,分校を含む,昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。なお,有本の中学校の所在は渡元(隣の集落)です。

(注6) 学校名,へき地等級,児童数のデータは,昭和34年4月現在のものです。( )書きは閉校当時の名称です。

(注7) 閉校年は,原則「全国学校総覧」により1年ごとの所在を比較して調べたものです。再開されなかった休校は閉校と同一に扱っています。( )書きは休校を経た閉校年です。また,*印付きの閉校年は年度途中(4〜12月)の閉校です。

(注8) 離村時期欄,xx年は,文献等に記された閉村年です。xx年頃は,小学校閉校年,住宅地図等により推定した閉村年です。その他は,小学校閉校年,住宅地図等から推測し,高成長前頃(S.34−S.40),高成長頃(S.41−S.50),S.末頃(S.51−S.63),H.初頃(H.元−H.10),H.中頃(H.11−H.22)に分類しています。

(注9) 市町村名は,説明文が平成13年4月現在(平成の大合併直前),リストが昭和34年4月現在,リスト内( )書きが平成23年10月現在です。

(注10) 集落名(読み)へのリンクは「村影弥太郎の集落紀行」Web(管理者村影弥太郎さん)の力添えをいただいています。

(注11) 平成23年以降に生じた廃村は,原則追求していません。

(注12) お気付きの点があればお知らせいだけると幸いです。



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