「廃村 千選」 〜 静岡県
「廃村千選」 〜 静岡県
静岡県水窪町の廃村 有本(ありもと)の分校の門柱跡です(平成20年1月)。
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・編者が確認した静岡県の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」(学校の所在は昭和34年以降)は10か所です(廃村10か所)。
・静岡県の人口は約363万人(R.2)。遠江(遠州),駿河,伊豆の3旧国からなりますが,「廃校廃村」はすべて遠州にあり,特に水窪町には5か所が集中しています。
・静岡県には,修善寺町大仁鉱山,龍山村峰之沢鉱山などの鉱山がありました。鉱山関係の廃校廃村は佐久間町久根鉱山の1か所です。
・龍山村新開は,営林集落の廃校廃村です。現在,新開には一軒宿の宿泊施設があります。
・静岡県にはへき地4級地(県内最高級)が3か所ありますが,春野町小俣京丸と水窪町大嵐は廃校廃村です(あと1か所は水窪町門桁)。なお,大嵐は,JR飯田線大嵐駅とは関係のない,水窪町北部にあります。
・静岡県には,佐久間町佐久間ダム,静岡市井川ダムなどの規模の大きなダムがありますが,ダム関係の廃校廃村は見当たりません。
・静岡県で最も歴史が古い廃村の学校は,水窪小学校門谷分校で,明治12年開校,昭和44年休校(実質閉校),開校期間は90年です。
※ 「廃村千選」 〜 静岡県 = 10か所('05年7月31日作成,'24年4月24日更新)
※ へき地学校の数 = 79校
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集落名 |
学校名 |
自治体名 |
へき地 等級 |
児童数 |
閉校年 |
(特記) 産業・離村時期 |
◎ 1 |
(Omata-kyoumaru) 小俣京丸 |
石切小学校小俣分校 |
(浜松市天竜区) 周智郡春野町 |
4級 |
13名 |
昭和41年 |
農山村・S.44年頃+ |
◎ 2 |
(Shinkai) 新開 |
瀬尻小学校高誉分校 |
(浜松市天竜区) 磐田郡龍山村 |
3級 |
28名 |
昭和36年 |
営林・S.42年 |
◎ 3 |
(Kouchiure) 河内浦 |
水窪小学校河内浦分校 |
(浜松市天竜区) 磐田郡水窪町 |
1級 |
26名 |
(S.45) 昭和44年 |
農山村・H.23年※ |
◎ 4 |
(Touge)☆ 峠 |
水窪小学校大地分校 |
(浜松市天竜区) 磐田郡水窪町 |
2級 |
93名 |
(S.53) 昭和45年 |
農山村・S.55年頃* |
◎ 5 |
(Arimoto)☆ 有本 |
水窪小学校有本分校 |
(浜松市天竜区) 磐田郡水窪町 |
2級 |
29名 |
(H.13) 昭和46年 |
農山村・S.61年 |
◎ 6 |
(Oozore) 大嵐 |
水窪小学校大嵐分校 |
(浜松市天竜区) 磐田郡水窪町 |
4級 |
56名 |
(H.16) 昭和60年* |
農山村・H.26年※ |
◎ 7 |
(Kadotani) 門谷 |
水窪小学校門谷分校 |
(浜松市天竜区) 磐田郡水窪町 |
2級 |
12名 |
(S.45) 昭和44年 |
農山村・S.47年頃+ |
◎ ◆8 |
(Nakatsuka) 中塚 |
(天方小学校嵯塚分校) 吉川小学校嵯塚分校 |
周智郡森町 |
2級 |
25名 |
(H.2) 昭和52年 |
農山村・S.56年頃 |
◎ ◆9 |
(Myougashima) 明ヶ島 |
原泉小学校明ヶ島分校 |
掛川市 |
2級 |
15名 |
昭和42年 |
農山村・H.27年頃※ |
◎ ◆10 |
(Kune-kouzan) 久根鉱山 |
大久根小学校 |
(浜松市天竜区) 磐田郡佐久間町 |
1級 |
224名 |
昭和45年 |
(久根鉱山) 鉱山・S.45年 |
静岡県水窪町の廃村 峠(Touge)の分校跡の記念碑です(平成20年 1月)。
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(注1) 「廃村千選」とは,編者が確認した全国の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」1128か所のことをいいます。また,「廃校廃村」とは,「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」を略した呼称です。
(注2) 「廃村千選」における廃村(集落跡)は住民がいない集落(1戸程度が残るもの,冬季無人集落を含む),高度過疎集落は5戸以下程度(冬季分校所在地は3戸以下程度)の集落(番号欄*印付き)です。
(注3) 「廃村千選」における学校は,昭和34年4月以降の小学校とその分校,冬季分校,夏季分校です(昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。
(注4) ◎は編者が訪ねたことがある廃校廃村,◆は冊子「廃村千選I」作成後(平成22年5月以降)にリストに追加した廃校廃村です。
(注5) ☆は中学校が集落内にあった廃校廃村です(併設校,分校を含む,昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。なお,有本の中学校の所在は渡元(隣の集落)です。
(注6) 学校名,へき地等級,児童数のデータは,昭和34年4月現在のものです。( )書きは閉校当時の名称です。
(注7) 閉校年は,原則「全国学校総覧」により1年ごとの所在を比較して調べたものです。再開されなかった休校は閉校と同一に扱っています。( )書きは休校を経た閉校年です。また,*印付きの閉校年は年度途中(4〜12月)の閉校です。
(注8) 離村時期欄,xx年は,文献等に記された閉村年です。xx年頃は,小学校閉校年,住宅地図等により推定した閉村年です。末尾+印は「離村年=閉校年+3年」,末尾*印は「離村年=閉校年+10年」の経験則を適用しています。末尾※印は平成20年以降の離村です。
(注9) 市町村名は,説明文が平成13年4月現在(平成の大合併直前),リストが昭和34年4月現在,リスト内( )書きが平成31年4月現在です。
(注10) 集落名(読み)へのリンクは「村影弥太郎の集落紀行」Web(管理者村影弥太郎さん)の力添えをいただいています。
(注11) 令和元年以降に生じた廃村は,原則追求していません。
(注12) お気付きの点があればお知らせいだけると幸いです。
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