「廃村 千選」 〜 北海道・道南

「廃村 千選」 〜 北海道・道南



北海道上ノ国町の廃村 中外鉱山(ちゅうがいこうざん)の小中学校跡です(平成17年5月)。

※ 画像は「ムサシノ工務店」Webの M.Takebeさんよりご提供いただきました。




・編者が確認した北海道・道南の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」(学校の所在は昭和34年以降)は22か所です(廃村20か所,高度過疎集落2か所)。
 ※ 道南=檜山・渡島の2管内

・北海道・道南は,50都道府県(北海道は4分割)の中で最も人口が少なく(47万人:H.21),へき地校の数(117校),「廃校廃村」の数(22か所)は道内では最小です。その中で八雲町の8か所は,目を惹くまとまり方です。
・鉱山関係の廃校廃村は,上ノ国町中外鉱山,八雲町八雲鉱山など5集落です。
・戦後開拓集落の廃校廃村は,厚沢部町須賀,八雲町熊嶺開拓など7集落です。

・道南には本土に3か所,離島(奥尻島)に7か所のへき地5級地があります。このうち,大成町ヌタップなど3集落が廃校廃村です。
・ダム関係の廃校廃村は,見当たりません。
・道南で最も歴史が古い廃村の学校は,北檜山町日中戸小学校で,明治31年開校,昭和39年閉校,開校期間は66年です。日中戸は,海のそばの廃校廃村(漁村)で,集中豪雨で壊滅的被害を受け廃村となりました(昭和39年離村)。漁村の廃校廃村(離島を除く)は,北海道の4集落のみです。
・八雲町の高度過疎集落 桜野の小学校(桜野小学校)は,昭和48年に一度閉校となった後,9年後(昭和57年)に再開校したという,変わった歴史を持ちます(平成4年休校,平成7年再閉校)。

  集落名 学校名 自治体名 へき地
等級
児童数 閉校年 (特記)
産業・離村時期

1
(Kaminosawa)
上ノ沢
湯ノ岱小学校上ノ沢分校 (上ノ国町)
檜山郡上ノ国村
2級 22名 昭和43年 開拓・S.末頃

2
(Chuugai-kouzan)
中外鉱山(上国鉱山)
若葉小学校 (上ノ国町)
檜山郡上ノ国村
2級 336名 昭和62年 (中外上国鉱山・マンガン)
鉱山・H.10年

3
(Suga)
須賀
須賀小学校 (厚沢部町)
檜山郡厚沢部村
2級 60名 昭和49年 開拓・S.末頃

4
(Nutappu)
ヌタップ
平和小学校 (せたな町)
久遠郡大成村
5級 25名 昭和39年* 開拓・S.39年

5
(Nicchuube)
日中戸
日中戸小学校 (久遠郡せたな町)
瀬棚郡北檜山町
3級 11名 昭和39年 (集中豪雨)
漁村・S.39年
6 (Pirikabetsu)
美利河別
美利河小学校美利河別分校 瀬棚郡今金町 3級 14名 昭和41年 開拓・高成長頃
7 (Monai)
藻内
青苗小学校藻内分校 (奥尻町)
奥尻郡奥尻村
5級 14名 昭和52年 (奥尻島)
離島・H.5年頃
8 (Tamaura-kaitaku)
球浦開拓
球浦小学校 (奥尻町)
奥尻郡奥尻村
5級 17名 昭和47年 (奥尻島)
開拓・S.47年頃

9
(Garou)
峩朗
峩朗小学校 (北斗市)
上磯郡上磯町
2級 124名 昭和36年 (峩朗鉱山・石灰)
鉱山・S.40年

10
(Bannosawa)
盤の沢(湯ノ沢)
盤の沢小学校 (北斗市)
上磯郡上磯町
3級 12名 昭和40年 農山村・S.50年
11 (Shoujingawa)
精進川
精進川小学校 亀田郡七飯町 3級 48名 昭和36年 (精進川鉱山・硫黄)
鉱山・S.36年
12 (Amemasugawa)
雨鱒川(鹿部鉱山)
雨鱒川小学校 (鹿部町)
茅部郡鹿部村
3級 16名 昭和37年 (鹿部鉱山・硫黄)
鉱山・S.37年

*13
(Santai)☆
三岱
三岱小学校 茅部郡森町 3級 24名 (H. 2)
平成元年
(桂岱)
農山村・−

14
(Futamata)
二股(落部御料)
上の湯小学校二股分校 (二海郡)
山越郡八雲町
4級 14名 昭和42年 開拓・S.42年

*15
(Sakurano)☆
桜野
(桜野小学校)
桜野小学校
(二海郡)
山越郡八雲町
4級 30名 (H. 7)
平成 4年
(野田追原)
農山村・−

16
(Kumane-kaitaku)
熊嶺開拓
熊嶺小学校 (二海郡)
山越郡八雲町
4級 18名 昭和47年* 開拓・S.47年

17
(Kaminamarikawa)
上鉛川
上鉛川小学校 (二海郡)
山越郡八雲町
2級 11名 昭和40年 農山村・高成長頃

18
(Yakumo-kouzan)
八雲鉱山
八雲鉱山小学校 (二海郡)
山越郡八雲町
2級 154名 昭和44年* (八雲鉱山・鉛)
鉱山・S.44年

19
(Hassen)
八線
八線小学校 (二海郡)
山越郡八雲町
3級 15名 昭和48年 (ペンケルペシベ)
農山村・S.48年頃

20
(Tomisaki)
富咲
(富咲小学校)
大関小学校富咲分校
(二海郡)
山越郡八雲町
4級 19名 昭和47年 (トワルベツ)
農山村・S.末頃

21
(Natsuji)
夏路
大関小学校夏路分校 (二海郡)
山越郡八雲町
3級 6名 昭和51年 (サックルペシベ)
農山村・S.末頃

◆22
(Ooanzai)
大安在
河北小学校大安在分校 (上ノ国町)
檜山郡上ノ国村
*4級 *18名 昭和41年* 開拓・S.41年

(注1) 「廃村 千選」とは,編者が確認した全国の「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」約1000か所のことをいいます。また,「廃校廃村」とは,「学校跡を有する廃村・高度過疎集落」を略した呼称です。

(注2) 「廃村 千選」における廃村(集落跡)は住民がいない集落(1戸程度が残るもの,冬季無人集落を含む),高度過疎集落は5戸以下程度の集落(番号欄*印付き)です。

(注3) 「廃村 千選」における学校は,昭和34年4月以降の小学校とその分校,冬季分校,夏季分校です(昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。また,「へき地学校名簿」には北海道の冬季分校が掲載されておらず,リストには冬季分校は含まれていません。

(注4) ◎は編者が訪ねたことがある廃校廃村,◆は冊子「廃村千選I」作成後(平成22年5月以降)にリストに追加した廃校廃村です。なお,平成23年〜24年に下記集落名を修正しました。
   ・上国鉱山 → 中外鉱山   ・湯ノ沢 → 盤の沢
   ・鹿部鉱山 → 雨鱒川    ・落部御料 → 二股

(注5) ☆は中学校が集落内にあった廃校廃村です(併設校,分校を含む,昭和34年3月以前に閉校した学校は含みません)。

(注6) 学校名,へき地等級,児童数のデータは,昭和34年4月現在のものです。大安在のへき地等級,児童数は昭和39年4月です。( )書きは閉校当時の名称です。

(注7) 閉校年は,原則「全国学校総覧」により1年ごとの所在を比較して調べたものです。再開されなかった休校は閉校と同一に扱っています。( )書きは休校を経た閉校年です。また,*印付きの閉校年は年度途中(4〜12月)の閉校です。

(注8) 離村時期欄,xx年は,文献等に記された閉村年です。xx年頃は,小学校閉校年,住宅地図等により推定した閉村年です。その他は,小学校閉校年,住宅地図等から推測し,高成長前頃(S.34−S.40),高成長頃(S.41−S.50),S.末頃(S.51−S.63),H.初頃(H.元−H.10),H.中頃(H.11−H.22)に分類しています。

(注9) 市町村名は,説明文が平成13年4月現在(平成の大合併直前),リストが昭和34年4月現在,リスト内( )書きが平成23年10月現在です。

(注10) 平成22年4月,北海道各支庁は総合振興局・振興局へ改組されました。

(注11) 学校名へのリンクは「学舎の風景」Web(管理者piroさん),自治体名へのリンクは「日本の過疎地」Blog(管理者成瀬さん)の力添えをいただいています。また,集落名(読み)へのリンクは「村影弥太郎の集落紀行」Web(管理者村影弥太郎さん)の力添えをいただいています。

(注12) 平成23年以降に生じた廃村は,原則追求していません。

(注13) お気付きの点があればお知らせいだけると幸いです。



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